「世界中の声とつながるカフェ」
〒606-8247
京都府京都市左京区田中東春菜町30-3 THE SITE A
叡山電鉄元田中駅から徒歩5分
京都府左京区田中東春菜町、東大路通からは少し離れた住宅街の中で、喫茶タビノネは営業している。
幅広い年齢層のお客さんが訪れるこの店のモットーは、「単なる飲食店ではなく、”体験”を提供すること」。
「タビノネ」に込められた店長の願い
「生産地の声や想い・情熱をコーヒーを飲んだ時にふわっと感じる、心地よく感じるというのをコンセプトにしたい。」彼はインタビューでそう語ってくれました。
NPO法人の一員としてタイやフィリピン、ミャンマーを訪れた経験のある店長の北辺さん。
現地で彼が目にしたのは、貧困を抱えるコーヒー農家たちの姿でした。
帰国後、決心した北辺さんは焙煎所「旅の音」を開業、これが現在の喫茶タビノネの前身となっています。
現在、タビノネは3カ所の海外農家とパートナー関係を結んでおり、そのいずれもが店長の北辺さんが実際に海外へ赴き、現地の農場を見て、直接農家と商談を行って築いた関係となっています。
店名に込められているのは、「生産地の声、生産地の音を感じてほしい」という願いです。
喫茶タビノネのもう一つの顔
北辺佑智さん (株)タビノネ代表取締役
障がいをお持ちの方に彩りのある明るい仕事を提供したいという思いで、2022年7月にB型事業所「たびのね」を開設しました。
立場や性別、障がいの有無に関わらず、フラットでまぜこぜな場所にしていきたいと思っています!
Q 生活面で意識していることはなんですか?
A 僕たちは利用者さんの生活リズムに気をつけるようにもしています。
「しんどいんでちょっと休みます」と言って、そのままどんどん生活りズムが崩れていってしまういので…・・・・。「しんどし少しだけでも来ませんか?
間2時間だけでも顔見せと、とずつでも仕事をしましょうよ」と。
生活の相談にも乗っているので、そういったところは利用者さんにく関わって支援できているのかなと思っています。
Q 仕事の面で気をつけていることはありますか?
A 安全面やリスクの管理に気をつけています。(焙煎機やシロップ製造機など)いろいろな機械があるので怪我をされないように気をつけています。また食品を扱っているので、異物混入などにも気を配っています。
もちろん利用者さんの個性・特性も意識しています。人によって様々なので、「あ、この人はこれがすごく向いてる。楽しそうにしている」というところを日々発見しながら、そういう仕事にどんどんチャレンジしてもらえる環境づくりを心がけています。
A 事業所を開設する上で、どういうことを想定していましたか?
Q 利用者さんと打ち解けるまでに少し時間がかかるかもとは思っていました。
飲食スタッフと利用者さんにの間には、「どういう障がいをお持ちで、どう接したらいいんやろう?」「結局どういう人なんやろう?」と少し戸惑っているところがあって、打ち解けるまでに少し時間がかかっていますね。
Q 実際に事業所をスタートして気づいたことはありますか?
A 利用者さんの仕事の上達スピードには驚かされました。
自分たちが当初思っていたよりもすごい集中力で仕事に取り組んでくださっていて、飲み込みも早くて仕事も丁寧なので驚かされました。当初は半年くらいかけて少しずつステップアップしてもらう計画書を組んでいたところを、それ以上のスピードで仕事を身につけるので…・・・・。計画書に縛られるのではなく、もっとフレキシブルに支援しないといけないなと感じました。
A 事業所を運営していて嬉しかったことはなんですか?
Q 最初は緊張していた利用者さんと徐々に打ち解けてきて、気軽な世間話に花が咲いたときはとても嬉しいです。
「たびのね」は、7月開所の若い事業所なので(注:インタビュー時点で開所6ヶ月目)まだまだ改善できる場面もあるんですが、利用者さんの方から「これ僕がやりましょうか」とか「こうした方がいいんじゃないですか?」と積極的に仕事を良くしょうとしてくれているのもとてもしく思いますね。